Welcome to the Page of the Mie Golf Association
Mie Golf Mie Golf Association

三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆選手インタビュー/県女子OP<グレイスヒルズCC>

2025/06/04(Wed) 00:29:18
第19回三重県女子オープンゴルフ選手権競技
兼 国スポ・スポーツマスターズ三重大会
2025年5月9日(金)
会場/グレイスヒルズカントリー倶楽部
プロ・一般の部  6199yd/Par72
シニアの部    5650yd/Par72
参加人数/98名(うち欠場3名)
プロ18名(うち欠場1名)、一般18名、シニア62名(うち欠場2名)
天候/雨

大学3年の稲葉千乃選手がアマチュア総合優勝

高校2年以来2度目の栄冠に輝く。

三重県ゴルフ連盟主催の3大オープンの一つ、三重県女子オープンは、グレイスヒルズカントリー倶楽部で開催された。当日は、朝から雨が降り続き、時折雨足が強くなる時間帯もあった。午後になると小降りになったが、変わりに風が強くなってきた。あいにくの天候だったが、プロ17人、一般の部18人、そして日本スポーツマスターズ選考を兼ねたシニアの部60人がカラフルなレインウェアを身にまとい、午前7時30分にアウト・インからティーオフした。
シニアの部のトップは11時30分過ぎにアテスト会場に。全選手のホールアウトは14時15分だった。

◆総合の部◆


全員がアウトスタートだった。第1組の稲葉千乃選手(福井工業大3年)が4アンダー68をマークして、首位に立つと、最後までそのスコアを抜く選手は現れず、総合優勝に輝いた。
稲葉選手は津田学園高2年の時に開催された第15回三重県女子オープン(三重CCで開催)でもアマチュア総合優勝をしており、実に4年ぶり2度目のアマチュアVとなった。
三重県女子オープンのアマチュア優勝2大会は鈴木麻綾選手(現在プロ)に並ぶ記録である。
疲れている中でどう攻めるかを考えました。
優勝
稲葉千乃選手(福井工業大3年) 68=34、34

昨日までの2日間(5月7〜8日)に愛知県の三好カントリー倶楽部西コースで開催された東海テレビ杯で優勝したばかりの稲葉選手が女子オープンも制した。「2日間は72、69でした。結構疲れていたので、今日はどう攻めるか、プレーしながら考えました。ロングアイアンがピンに向かっていけたので、バーディを取れるところで取れたのが良かった」と稲葉選手。3番で2メートル、4番では30センチ、13番で1.5メートル、15番は3メートル、17番は4メートルと5つのバーディパットを沈めた。ボギーは12番のパー3で1メートルのパーパットを外したのみだった。「後半は最初にボギーがきましたが、次のホールでバーディーが取れたので、気分も切り替えられたと思います。パッティングとアイアンが良かったことでスコアが作れました」。
稲葉選手は津田学園高2年の時に、三重CCで開催された第15回県女子オープンでもアマ優勝を果たしている。大学は福井県の福井工大へ進んだ。「去年までは初日に緊張もあって崩すことが多くて、結果がなかなか出なかった。今年はパーを積み重ねてチャンスがあったら頑張ってバーディを取る、という形でプレーをするようにしています。今日もそんなプレーができて良かった」と競技が続いている中での優勝を喜んだ。稲葉選手はこの三重県女子アマの翌週に行われた中部女子アマ(伊勢CCで5月14〜16日に開催)で初日から首位に立ったが最終日に逆転され2位だった。最終日はさすがに疲れが出たのか、「思うようなショットが打てなかった」とホールアウト後に話してくれた。着実に力を蓄えてきている稲葉選手は現在大学3年だが、今年のプロテストを受けるそうだ。

◆一般の部◆


総合優勝の稲葉選手が一般の部の優勝となった。あとに続いたのが、高校2年の平山心暖選手で2アンダー、さらに高校3年で6日に開催の三重県ジュニア中学3年〜高校3年生の部で2位入賞の井上姫花選手が続いた。
2位
平山心暖選手(中部大学第一高2年) 70=36、34

出だしの1番で2メートル、7番でも2メートル、15番で3メートル、16番で4メートルtp4つのバーディパットが決まった。ボギーは3番と4番、ともに3メートルと2メートルのパーパットを外してしまった。「もっと伸ばせたと思いますが、今日はショットが寄らなくて、そもそもドライバーも曲がっていました。ショットの精度が今ひとつだったので、寄せたところでうまくバーディが取れたという感じです」と悔しそうだった平山選手。三重県の鈴鹿市白子中から中部第一高に進学し、当初は愛知県に住んで通学していたが、「パットの練習が部屋で思うようにできない」と現在は実家に戻り、毎朝5時過ぎに起きて通学しているのだとか。「お母さんが送り迎えをしてくれていて感謝しています」。お母さんもさぞかし大変だろうとお話を聞くと、「名古屋で仕事しているので大丈夫」との答え。ジュニアの場合は家族ぐるみの応援がなければゴルフを続けるのも困難だとつくづく感じた。
3位
井上姫花選手(スリーレイクスCC・ECC学園高3年) 71=36、35

三重県ジュニアで2位入賞した井上選手が、女子オープンで3位入賞となった。ケンジュニアの時は、悔し涙が止まらなかったが、今回は意外にも笑顔だった。「13番のロングで70ヤードの第3打がピンの奥1.5メートルについてバーディが取れました。ノーボギーでした。3パットがなかったことが良かった。アンダーパーで回れた。今日は雨と風の中で頑張った方だと納得しています」と明るく振り返った。

◆シニアの部◆


シニアの部は60人が出場した。その中には三重県在住のゴルファーのほか、愛知県や岐阜県からの参加者も多かった。
日本スポーツマスターズ三重県代表の選出は、三重県在住者に限られるため、優勝の吉川選手(松阪CC)のほか、4位の多賀章子選手(員弁郡)、黒澤美保子選手(CRC三重フェニックス)の3人が出場権を得た。
吉川選手と栗原選手は同スコアだったが、マッチングスコアカード方式により順位が決定された。
優勝 日本スポーツマスターズ三重県代表
吉川美香選手(松阪CC)   75=37、38

インスタート2組目でスタート、後半の1番H(294yd、Par4)で2打目がカップインするイーグルを奪取するなど持ち前の力を発揮した。「今日はショットはまあまあ。パットの方が良かったかな。よく頑張ったし、よく拾えたと思う。パーオンもしたけれど、離れていて寄せてパーって感じだったかな」。三重県はもちろん全国でも活躍している吉川選手はスポーツマスターズも連続出場が続く。
2位
栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)   75=35、40

マッチングスコアカードにより2位になった栗原選手。インからのスタートで、11番、12番で3パット、13番では球が木下についてしまう不運もあって、3連続でボギーとした。その後パーセーブするも18番でもボギーを打ち、前半4オーバーとした。後半に入り、5番で3メートル、8番では1.2メートルのバーディパットが決まった。最終9番をボギーとして75でのホールアウトとなった。「最初から3パットで波に乗ることができませんでした。雨だったことも感覚がつかめなかった理由かも。パーオンはしたものの近くでなかったので、バーディチャンスではなかったですね」と思うようなプレーができなかったと残念そうだった。三重県在住で日本スポーツマスターズの権利を獲得したが、今年挑戦する全米女子シニアアマと日程が重なるため、出場辞退となった。
3位
宮下奈美選手(フォレスト芸濃GC) 78=40、38

インからスタートし、奪取したバーディは12番パー3で、カップの上1メートルに乗せ、下のスライスラインを決めた。「今日はパッティングはまあまあ良かったです。実はドライバーが先日の ゴールデンウィークまで全く当たらなくて、美香さんにちょっと見てもらったんです。そうしたら気持ちよく振れるようになって、大不調から脱出できました。ショットも感謝です」とGW合宿が効果的だったことを教えてくれた。宮下選手は三重県在住でないため、スポーツマスターズ選考外となった。
日本スポーツマスターズ三重県代表
多賀章子選手(員弁郡) 80=40、40

中部のアマゴルファーとして日本の大会でも上位常連だった多賀選手だが、実は今大会は久しぶりの競技だった。「もうゴルフはいいかなって思って去年は試合はもちろんゴルフもほとんどしていなかった。メンバーコースも手放したし・・。今回は友達に誘ってもらって参加しました」。そんな大会参加のため、練習もさほどできず、「距離も出ないし、フェアウェイからでも乗っていかなかった」ゴルフだった。「完走できただけで良かった」と笑った多賀選手はシニアの部で4位に入り、今年の日本スポーツマスターズ三重県代表となった。
日本スポーツマスターズ三重県代表
黒澤美保子選手(CRC三重フェニックス) 83=42、41

スポーツマスターズ三重県代表の3人目に選出されたのは、7位の黒澤選手だった。「びっくりしています。もちろん、初めてです。今日は調子もそんなに良くなかったので、1打1打落ち着いてプレーすることを意識して回りました。アプローチが寄ってくれたしパットも良かったです。ただ、上がりの2ホールでボギー、トリを叩いて、またやっちゃったなあって」。そう振り返った黒澤選手はゴルフ歴16年、日頃は仕事で忙しく、対外競技は年に1、2回出場するのみ。それでも、その大会でみんなに会えるのが楽しみなのだとか。
<競技フォトギャラリー>