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三重県ゴルフ連盟

競技報告

[2025]三重県OP/速報記事

2025/05/29(Thu) 20:19:40
第46回三重県オープンゴルフ選手権競技
2025年5月29日(木)
会場/近鉄賢島カンツリークラブ 6959yd Par72
参加人数/142名(うち欠場3名) (アマ83名うち欠場2名、プロ59名うち欠場1名)
天候/1R 曇り

7アンダー65ストロークに3人が並ぶ。

菱田健斗選手( フリー)、渡辺龍ノ介選手(フリー)、

アマチュアの橋本拓英選手(東北福祉大)


2025年度の三重県オープンゴルフ選手権競技がMGA加盟倶楽部の最南端に位置する近鉄賢島カンツリークラブで始まった。
初日の近鉄賢島CCは朝から曇り空。
8時の時点で20℃ほどだったが、ひんやりした空気感だった。
ただ選手たちにとっては汗ばむこともなく、プレーには程よい天候だったようだ。
近鉄賢島CCは、今大会の開催にあたり、芝のメンテナンスはもちろんのこと、コース内の樹木の伐採、手入れなどを入念に行い、以前に比べて、すっきりとした印象に様変わりしている。
大会は、午前7時からの部と午前11時20分からの部に分かれてティーオフ。そのため、選手たちは折り返し時点で待つことなくスムーズに後半に進んでいった。
前半の部が終わった時点では、アマチュアの橋本拓英選手(東北福祉大)が実に7アンダー65ストロークをマークして首位に立った。そして、後半の部でも65ストロークが2人。
アウトスタートの渡辺龍ノ介選手(フリー)が上がってくると、まもなくインスタートの菱田健斗選手(フリー)もこのビッグスコアをマーク。結局、3選手が65で並ぶという大激戦に。さらに2打差の67ストロークに田中伸乃輔選手(NTPホールディングス)佐々悦彦選手(赤福)が、さらに1打差の68ストロークには安達大空選手(東建多度CC名古屋)、阪口亮太選手(フリー)、青山晃大選手(フリー)、喜多翔一選手(島ヶ原CC)、小野田享也選手(名古屋GC)の5人が続く。
第1ラウンドを終えて、アンダーパーは21人と、明日は大混戦の様相となった。
今日の成績の結果、78ストロークまでの80人が明日の決勝ラウンドに進出する。タイが生じたため、マッチングスコアカード方式により決定された。
また、明日のスタートは悪天候も考慮の末、
午前9時から
に変更された。
三重県オープンの様子は、三重テレビ放送で。生放送される。明日30日(金)14時〜16時

<インタビュー>
◆首位に3人が並ぶ 65ストローク
持ち前の爆発力で8バーディ、1ボギー
菱田健斗選手(フリー) 65=32、33

インからスタートし、4つのロングホールを確実に取りつつ、全部で8バーディを奪取。ボギーは出だしの10番パー4だった。「残り68ヤードから54度で3バンドくらいさせて乗せるつもりが奥のバンカーまで行ってしまってのボギーでした。出だしだったので、とにかく落ち着こうと自分に言い聞かせました。次の11番ですぐにバーディが取れたので、波に乗れたと思います」とにこやか。菱田選手は中部プロゴルフ協会の月例の成績により出場権を得た一人で、三重県オープンは初出場。この近鉄賢島CCも昨日の練習ラウンドが初めてのプレーだった。中京大を卒業して3年目。プロテストは昨年合格している。アマチュア時代は中部アマ優勝や中部オープンベストアマなどの輝かしい成績があるが、プロになってからはまだ結果が出せていない。「自分のやることを整理しながら1打1打を基本に忠実に進めたい」と、プロとして初めての優勝争いに闘志を燃やす。
アマチュアコースレコード更新
橋本拓英選手(東北福祉大1年) 65=32、33

1イーグル、5バーディ、ノーボギーでフィニッシュしてきた橋本選手は「先週の中部アマでもボギーが多かったので、今日の目標をボギーの数を減らす、としてきましたが、それができて良かったです」と満足げに話してくれた。イーグルは7番パー5で、残り185ヤードを7番アイアンで8メートルに乗せ、ほぼストレートなラインを決め切った。「ショットもよく、パットもよく、全てが噛み合いました。特にアイアンとウエッジが良かったかなあ」とニコニコだった。三重高からこの春に東北福祉大に進学した。昨年の三重県オープンではベストアマを獲得している。また、この65という数字はアマチュアコースレコードを2002年以来更新した。「できるなら、アマチュア総合優勝をしたいです!!」橋本選手の挑戦は明日、最終組で実現するか。
今年は台湾ツアーにも参戦中
渡辺龍ノ介選手(フリー) 65=31、34

渡辺選手も中部プロゴルフ協会から出場権を得た選手で、近鉄賢島CCは練習ラウンドで初めてやってきた。今日はアウトからスタートし、8バーディ、1ボギーだった。「フェアウェイからチャンスが多くあった。アイアンでOKに寄せられるホールもあって、スコアができました。パッティングは今日は長尺を使って、それもいい感じで入りました」と納得のゴルフができたようだった。中学2年生から始めたゴルフ。2020年にプロテスト合格。台湾ツアーには昨年の成績で出られる試合が10数試合あるそうで、日本とアジアの行ったり来たりは大変だけど、頑張ってます」とのこと。明日の最終組で一緒になる田中選手とは福井工大福井高時代に寮で同室だった仲良し。「久しぶりに回るので楽しみです」と嬉しそうだった。
◆4位タイ 67ストローク
田中伸乃輔選手(NTPホールディングス) 67=34、33
午前の部インからスタートした。6バーディ、1ボギーの中身は、前半のイン13番、15番、16番でバーディ、後半の1番、2番を連続バーディの後、6番でボギー、7番でバウンスバックした。「全体として安定していました」と笑った田中選手は、昨年の三重県オープンに続く2度目の出場だが、その立場は大きく変わっていた。同志社大を卒業してすぐにプロテストに受かったのが21年、だが22年、23年はNTPで会社員として働きながらの競技生活。しかし、徐々にプロへの想いが強くなり、24年9月からはプロ一本に絞り、今は毎日がゴルフに明け暮れている。「会社の理解もあって、ゴルフに専念できています。おかげで去年よりもゴルフが上手くなってます(笑)」と田中選手。先週は日本プロゴルフ選手権で4日間戦ったが、プレーオフ4ホールの激闘を演じた生源寺龍憲プロは田中選手の1年先輩。「生源寺さんからはゴルフへの意識というか、心の部分で大いに刺激をもらってきました。今回のチャンスを活かして、勝ちにいきたいと思います」穏やかだけど強い心のうちが見えたようだった。
佐々悦彦選手(赤福) 67=34、33
午後の部のアウトからスタートした。6バーディ、1ボギーの素晴らしい内容だった。「今日はフェアウェイをキープでき、パットもよく入りました。100点満点でしたね」と笑顔で振り返った佐々選手は、50歳のシニアになった2023年5月に、それまで16年間所属プロとして勤務したここ近鉄賢島CCを退社、2024年10月から赤福に所属が変わった。そして直後に日本シニアオープンに出場、予選通過した。「ここはもとホームコースですから細部までよく知っています。ただ、明日は気合を入れすぎないようにしますよ(笑) 若い子とは飛距離も違うし、自分のゴルフをしていきます」。
◆6位タイ  68ストローク
安達大空選手(東建多度CC名古屋) 68=35、33
阪口亮太選手(フリー) 68=34、34
13番パー5で240ヤードの第2打をクリークで5メートルにつけ、イーグル奪取。1番、3番でバーディを決め、ノーボギーのゴルフだった。「ピンチもなく、安定した内容でした。チャンスにつけたところでバーディを取りそびれたのは惜しかった」と振り返った。名張市出身、中部学院大4年生の時にプロテスト合格している。
青山晃大選手(フリー) 68=33、35
午後の部インスタートで、5バーディ、1ボギー。そのうち、4番パー4では10メートルの下りフックラインをしっかり沈めた。「今日はパッティングが良かった。ミドルパットもよく入りました。パー5のホールでバーディが取れなかったところがあったのはもったいなかったと思う「と青山選手。三重県オープンは小学生の時に、一度出場した記憶があるそうだ。今年は推薦出場したACNツアー(i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘)で5位。「ゴルフは悪くないので、明日は優勝を狙っていきたい」と目を輝かせた。
喜多翔一選手(島ヶ原CC) 68=33、35
4バーディ、ノーボギーのナイスプレーだった。今年56歳になる喜多選手は、実は昨年の3月11日に悪性リンパ腫(ステージ4)と診断され、3月26日から治療入院した。幸いにも治療は上手くいき完治。昨年11月からゴルフを再開し、今大会が復帰戦となった。「とにかくゴルフができる幸せ、試合に出られる喜びを感じています。これまで応援してくれた倶楽部や家族、周りの人たちに感謝しかありません」と話しながら、つい涙が出てしまうほど。「明日はあまり考えることはないかな。回れるだけで嬉しいですから」。
小野田享也選手(名古屋GC) 68=32、36
午後の部アウトからスタート。前半の2番、3番、4番、5番と4連続バーディを奪って、好調だったが、後半になると、11番でボギー、13番バーディのイーブンだった。「前半4つ取れましたけどロングは取れていない。後半も取りこぼした。ティーショットは良かったんですが、セカンドの距離感が、砲台もあって、掴みきれなかった」と昨日の練習ラウンドが初めてのこのコースに対応しきれなかった。「明日はもう少し距離がわかるかな。優勝目指していきます!!」。今大会は中部プロゴルフ協会からの出場。今年は中日クラウンズ42位、先週の日本プロゴルフ選手権も出場している。
◆アマチュア上位選手
滝田詠夢選手(代々木高3年) 70=36、34
午後の部インの最終組からスタートしたアマチュアの滝田選手は、5バーディ、3ボギーでホールアウトした。志摩市の出身で、実家は会場の近鉄賢島CCから車で5分の距離。日頃からここでポーターなどのバイトをしており、常にラウンドもさせてもらっている。「ホームコースのようなものなので、ベストアマは取りたい。今日はもったいないボギーが多かったので明日はそれをなくしたいです」。5月上旬に行われた三重県ジュニアで優勝している。
栁川藤次郎選手(CRC白山ヴィレッジ) 70=34、36
午前の部インからスタートし、4バーディ、2ボギーでホールアウト。「今日はショットが悪かったけど、後半は徐々に良くなってきて、3バーディが取れました」そう振り返った柳川選手は、鈴鹿市鼓ヶ浦中から福井工大福井高に進学、現在2年生だ。今年は団体戦メンバー4人に選ばれている。