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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技インタビュー/県シニアOP<伊勢CC>

2023/10/03(Tue) 18:09:23
第18回三重県シニアオープンゴルフ選手権競技
2023年9月4日(月)
会場/伊勢カントリークラブ 6802yd Par72
参加人数/プロ53名(うち欠場2名)、
シニアの部47名(うち欠場2名)、
ミッドシニアの部59名(うち欠場3名)
天候/曇り

5アンダーでのプレーオフ。 制したのは、51歳の井上優プロ(SATO PIG FARM)

シニアの部/斎藤元一選手(伊勢)がイーブンパー72で、 ミッドシニアの部/山口公彦選手(伊勢)が4オーバー76でそれぞれ優勝。


MGA3大オープンのひとつ、三重県シニアオープンは、伊勢カントリークラブで開催された。天候は曇り、時折雨が降ったが、風がなく蒸し暑かった。プロ51人、シニア45人、ミッドシニア56人の計152人が出場した。各組の組み合わせは、基本的にプロ、シニア、ミッドシニアが一緒に回るように配慮されており、アマチュアの選手にとっては、プロの技を間近で見ながらのプレーだった。「やっぱりプロはうまい。つい見とれてしまっていた」「プロのリズムに引っ張られながらいいゴルフができた」「勉強になった」などオープンならではの嬉しい感想が多かった。

◆総合の部◆

4度目の山本昭一か、初優勝の井上優か。 5アンダーで並んだ2人のプレーオフは、 1ホール目で井上に軍配。

三重県シニアオープンで3連覇の記録を持つ59歳の山本昭一(養老)とシニア2年目の51歳、井上優(SATO PIG FARM)が5アンダー67をマークして首位で並び、プレーオフに突入した。
プレーオフ1ホール目、1番(393ヤード、パー4)。ティーオフは井上選手からで、第1打のドライバーは会心の当たりでフェアウェイど真ん中、続いて、山本選手の第1打は左のカート道へ。山本選手はカート道の救済でドロップしたものの、本人曰く「落とし方が下手だった」と窪んだところに球が止まってしまい、そこからの第2打はグリーン手前。一方の井上選手は、残り113ヤードを48度でグリーンエッジにオンした。
続く山本選手のアプローチはピンを2メートル強オーバーして止まった。
井上選手のバーディパットが決まれば勝負ありの状況で、「4メートルくらい。ボール3つ分外すフックラインだった」という1打は惜しくも入らなかったがタップインでパー。山本選手のパーパットが入らず、井上選手のシニア初優勝が決まった。
<インタビュー>
総合優勝
井上優選手(SATO PIG FARM) 67=34、33

アウトからスタートして、前半に2バーディ、後半は4バーディ、1ボギーだった。「今日はドライバーもショットも良かった。いい感じでプレーできました。ただ、パー5で取れていないのが、少しダメでしたね」と笑いながら振り返った井上選手。プレーオフの第1打は、「今日イチのショットが出た」と言うくらい、素晴らしい当たりだった。
シニア入り2年目の51歳で初優勝し、賞金50万円を獲得した井上選手。第32回三重県オープン(2010年にメナードCC青山コースで開催)でもプレーオフで優勝している。この優勝で、MGA主催オープンの2つを制覇したことになる。さらに、翌週は、この優勝の勢いのまま日本シニアオープンゴルフ選手権競技(能登CCで開催)に出場したが、残念ながら決勝には進めなかった。
2位
山本昭一選手(養老)  67=32、35

インからスタートして、前半を3バーディ、2ボギーの1アンダーで折り返した山本選手は、後半に入ると、「スコアを伸ばさないといけない。積極的に最後まで行こう」と自分に言い聞かせ、4バーディを奪った。「守りつつも責める気持ち」が功を奏し、5アンダーでホールアウトすると、プレーオフが待っていた。
プレーオフでは、第1打で大きく左に曲げてしまい、ドロップのミスからグリーンオンできなかった。三重県シニアオープンの4度目の優勝とはいかなかったが、来年のシニアツアーシードを狙って、復活が期待される。

◆シニアの部◆

伊勢を知る斎藤元一選手が優勝。2位は1打差で、松本尚樹選手(三重)


アウト2組目の杉山匡毅選手(鈴鹿)が3オーバー75をマークして、長らく首位に立っていたが、アウト13組目で斎藤元一選手(伊勢)がイーブンパー72をマークして首位が変わった。その後、松本尚樹選手(三重)が1打差の73で2位に入る。さらに、荻野浩明選手(鈴鹿)が75でホールアウトし、杉山選手と並んだが、マッチングスコアカードにより荻野選手が3位になった。
斎藤選手は会場の伊勢CCがホームの54歳。ルーキーイヤーの2019年に2位になっているが、シニアの部初優勝となった。
<インタビュー>
優勝
斎藤元一選手(伊勢) 72=36、36

アウトからスタートし、1番でボギー、4番と8番でバーディを奪うも9番でボギーを叩き、イーブンパーで折り返した。後半はまたも出だしの10番でボギースタート、14番でナイスバーディのあと15番でボギーとするも、最終18番できっちりバーディを奪って、イーブンでのフィニッシュとした。4バーディ、4ボギーの内容について、斎藤選手は「今日イチは14番のパー3でした。5Wで200ヤードがしっかり打てて、ピン1メートルにつけてバーディが取れた。ほんと、いい出来でした」とニコニコ振り返った。「全体には5.6メートルの長いバーディパットが3本決まったし、良かった」とも。ホームの地の利をしっかり活かし、無理せず、攻めきった54歳だった。
2位
松本尚樹選手(三重) 73=37、36

「ショットがバラバラで、拾いまくった日でした。センター狙いに徹して、パーオンは半分くらい、とにかく手間からを意識したんですが、足りなくてアプローチになった理で・・・。バーディは12番のロングだけ、4メートルが入りました」と首位と1打差を残念がった。昨年の県アマで優勝した松本選手は、今年の県アマで2位に泣いた。シニアルーキーの50歳で、「優勝を狙ってきた」だけに、悔しさもひとしおだろう。サラリーマン勤務の松本選手は、出場できるのは1日競技に限られている。この秋は、ホームのクラブ選手権、そして、中部インタークラブの予選が控えている。シニアルーキーの50歳。
3位
荻野浩明選手(鈴鹿) 75=37、38

2バーディ、5ボギーだった。「アプローチが良かったです。粘りのゴルフができました。欲を言えば、つけていたところで入っていたらもっと良かったですね」。今回初出場のルーキー、50歳。
3位
杉山匡毅選手(鈴鹿)  75=36、39

アウト2組目で早々に首位に立った杉山選手だったが、最終的にはマッチングで入賞を逃した。今年50歳のシニアオープンルーキーだ。「ショトとは良くなかったけど、アプローチが寄ったしパットも入りました。前半は11パットでしたわ。後半もパーオンしてないです、上がり3ホールも寄せて入れて、で凌ぎました」。

◆ミッドシニアの部◆

伊勢CCの山口公彦選手と新谷博英選手がワンツーフィニッシュ


ミッドシニアの部も、コースをよく知る伊勢CCの2人が輝いた。4オーバー76で並んだのが63歳の山口公彦選手と64歳の新谷博英選手で、マッチングスコアカード方式で山口選手が優勝となった。2打差の78に今西弘幸選手(西日本セブンスリー)と冨田耕一選手(タートルエース)が並んだがこちらもマッチングスコアカードにより今西選手が3位入賞となった。
山口選手は前半を40で折り返したが、得意なインコースで盛り返した。
<インタビュー>
優勝
山口公彦選手(伊勢) 76=40、36

アウトからスタートし、前半を4オーバーとして「後半頑張っています」と折り返していった山口選手は、出だしの10番でバーディを奪うなどでパープレーでまとめ、新谷選手と並んだが、マッチングで優勝となった。「後半はショットが良くなってきたことと、パーパットが結構入ってくれたことがよかったです。地元ですしね(笑)」と山口選手。
強い歯科医が戻ってきた、という印象だ。63歳の山口選手は肩鍵盤断裂を患い、ここ2、3年の間、なかなか結果を出せなった。今も、完全には治ってはいないが、上手く付き合うことで、ゴルフにまとまりが出てきたとか。今年はすでに、中部シニアで日本出場権を獲得しているほか、社会人選手権も通過、中部ミッドシニアも予選通過で本戦が秋に控えている。後半ショットが良くなってきた
2位
新谷博英選手(伊勢) 76=37、39

アウトからスタートし、4バーディ、6ボギー、1ダブルボギーとなかなかに出入りの激しい1日だった。「大荒れでしたが、同じ組の山下プロがすごくいいリズムを作ってくれていてとてもいい雰囲気で回りやすかったです。感謝しています。ゴルフはドライバーが暴れていましたけど、いいスコアになったのは、親父とお袋が見ていてくれたかなと思いましたね。実は18番の右の松の下に2人の散骨をさせてもらっているんです。ホームの試合で、山口選手とワンツーで、シニアで斎藤くんも勝てて、嬉しいですね〜〜」。昨年のMGA主催競技の県アマ(ミッドシニアの部)優勝に続く好成績に、新谷選手は目を細めた。64歳。(写真左が新谷選手。シニア優勝の斎藤選手と)
3位
今西弘幸選手(西日本セブンスリー) 78=41、37

アウトからスタートした今西選手がこの日の大失敗を教えてくれた。「前半の8番で、セカンドが175ヤードだと思ってユーティリティで打ったんだけど、実際は130ヤードだったんですよ。当然だけどオーバーして、’隣の9番のティーグラウンドの方まで行っちゃって、それでもボギーフェアがった。だけど、ショックすぎて、次の9番でダブルボギーを叩いてしまった」。そんなトラブルがあったにも関わらず、後半はパーセーブを続けた今西選手は、最終18番で惜しくもボギーの37。堂々の3位に入賞した。
3位
冨田耕一選手(タートルエース)  78=39、39

3位タイの78をマークしたもののマッチングスコアカード方式により入賞を逃したのが冨田選手だった。インからスタートした冨田選手は、「大きなトラブルもなく、まあまあのゴルフでした。ただ、ショートパットが入らなくて、バーディも逃したし、惜しかったです」と苦笑い。59歳から競技に出場するようになって、まだ4年目の63歳。「シニアプロと一緒に回って、つい見惚れてしまってました。距離感やショットの正確さやさすがだと思いました。勉強になりました!!」
今大会最年長出場の75歳
吉田哲守選手(タートルエース)  87=40、47 114位タイ

イン1組目1番スタートだった吉田選手は、今回最年長の75歳。「このところ調子がずっと良かったのに、今日はドライバーが全く良くなかった。OBもあったしね」と思ったようにいかなかった1日を振り返った。競技にはシニアになってから出場しているというが、「僕の場合、5年やって5年休んで、って感じで、ゴルフをしたりしなかったりなんですよ」となかなかに風変わりなゴルフとの関わり方らしい。その意味で、今年はゴルフ再開3年目で、あと2年もするとまたゴルフお休みの時期になるのだろうか?!