Welcome to the Page of the Mie Golf Association
Mie Golf Mie Golf Association

三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技報告 優勝インタビューほか/県グランドシニア<三重CC>

2021/06/03(Thu) 00:08:56

初代王者はグランドルーキーの矢田義孝選手(三重)。

熟知した「三重カン」で貫禄勝ち!!


第1回三重県グランドシニアゴルフ選手権競技
2021年5月13日(木)
会場/三重カンツリークラブ
距離/6182yd、Par72
参加人数/60名(うち欠場5名)
天候/曇り
70歳以上のグランド世代の増加に伴い、三重県ゴルフ連盟の主催競技として誕生した県グランドシニアゴルフ選手権競技。第1回大会は、コロナ禍の影響で、1年遅れで開催された。
当初、県グランドシニアは、県女子オープンと同日同会場開催が予定されていたが、未だ先の見えないコロナ禍での開催を考慮し、13日にグランドシニア、14日に女子オープンの開催に変更された。
さらに、参加人数は60人に絞られ、全員がアウトからスタートするワンウェイ方式が採用された。
競技は、前日から降り出した雨がまだ残っていたが、第1組スタート時にはほぼ止み、時折り雲間から日差しも差し込んだ上、風も少なくゴルフ日和となった。
参加選手は1週間前からの体調チェックシードを来場時に提出するとともに、関係者全員が会場入り口での検温やアルコール消毒、マスク着用など三重県ゴルフ連盟のコロナ感染予防対策がしっかりと行われた。
三重カンツリークラブは、昨年創立60周年を迎えた伝統あるコースだ。グリーンの難しさに定評があり、御在所からの傾斜と芝の目をどう読むかがポイントと言われている。
当日は、競技仕様のコンパクションと10フィートを超えるスピードが加わり、どの選手もパッティングにかなり手を焼いたようだった。
競技は順調に進行したが、なかなか70台のスコアが出てこない。なぜだか81ストロークが続出の状況で、最初の70台をマークしたのは、実に12組目の木村雄一選手(名阪チサン)で78ストローク。そして、最終15組でホールアウトした矢田義孝選手(三重)が73ストロークの素晴らしいスコアで、堂々の初優勝となった。同組を回った山川敬止選手(西日本セブンスリー)が80ストロークで3位に入った。

●インタビュー●
2位に5打差の圧勝。
「ルーキー1年生で第1回大会、是非勝ちたかった」
優勝 矢田義孝選手(三重)  73=37、36


三重CCの主的存在の矢田選手が、1年遅れで第1回大会が今年となったラッキーなルーキーイヤーでの優勝を手中に収めた。「記念の第1回だったし会場もホームだから、是非勝ちたかった」と喜んだ。
前半のアウトは、4番で3パットのボギー、8番は乗らずのボギー、そして9番でバーディとし1オーバー。後半は、10番で左の林に入れ、エッジから3パットしてダブルボギー発進。12番で60センチのバーディパットを決めると、13番でピン奥8メートルのカラーからのバーディパットをショートして残した1.5メートルのフックラインが入った。「あれが大きかった」と感慨深げな矢田選手。その後も、14番で4メートルを沈めバーディ、15番はバンカーからの2メートルを沈めパー、さらに16番では20メートル以上のロングパットを60センチにまで寄せてパーセーブした。
「しばらく勝っていなかったからね、すごく嬉しい。今年はここで中部グランドシニアもあるから、いい弾みになったかな。とにかく今日は、キーパーが素晴らしいグリーンに仕上げてくれたことが何より嬉しい」とコンディションを褒めると、近くから同組だった山川選手も「最高のグリーンだったね」と褒め称えた。
「ラッキーボギーがいくつかあって、このスコアでした」
2位 木村雄一選手(名阪チサン) 79=39、39


前半、後半ともに3ボギーずつだった。「バーディがひとつも取れなかった。9番では1メートルが入らなくて残念でした。逆に長いボギーパットも入っていますよ。ラッキーなボギーがなければ、このスコアにはならない。それくらいグリーンが難しかった。ラインが読めないんですよ」と木村選手は自作のコースマップを手にホールを一つずつ振り返ってくれた。「実は、スタート前に、ここをホームにしている萩さんに13番は右に乗せないとパーは取れないって教えてもらっていたんですけどね。その場に行ったら忘れちゃってて、右には乗ったけど、パッティングで5メートルもオーバーしちゃってボギーでした。パッティングは良かったから、パーで凌いだホールも多かったね」。
71歳でグランドシニア初参加の木村選手。「今年は中部グランドシニアがここであるので、意識して三重CCに来るようにしていた。とにかくグリーンの目が読めないから難しかった」。
「途中まで良かったんだけど、最後にやっちゃいました」
3位 山川敬止選手(西日本セブンスリー) 80=40、40


最終組で優勝の矢田選手と一緒に回った山川選手は、満78歳。「今日は後半はパーセーブで来てたのに、15番でボギーにして、16番で3パットのボギーになったら、がっくりしちゃって、17番は1メートルを3パット、ダブルボギーだよ。いつものパターンになったかなあ、悔しいね」。順調にいっていればエージシュートも目前だっただけに、惜しまれるラウンドとなった。
最年長84歳
「キュンとする思いがしたい!!」と競技に参戦。
海津俊信選手(中日) 88=42、46


「スクラッチで頑張ろうとまた競技に出てみましたが、頭の中と実際の動きがチグハグで、細かい感覚が狂っていますね。県内のグランドシニアは初めて参加しました。私は、中日CC所属で、若い時はインターの選手や競技委員もしましたが、若手に譲ってからは、競技にも出ていなかったんです。ただ、ゴルフは健康のために続けていて、久しぶりに、競技で『キュンとする思い』を味わいたくて来たんですよ。いいパートナーと回らせてもらって楽しくできました」と、とても84歳とは思えない海津選手はさらに続けた。「ほんとはね、エージシュートしたかったんです。でもね、この一つを叩いてはいかんという気持ちが先立つと、できないんですよね。競技ではまだ達成できていないから、これからも、競技でエージシュートを目指したい」。
今大会の最年長出場だった海津選手は、高校で保健体育の教師をしていた。「キュンとしたい!!」と目を輝かした笑顔がとても素敵だった。
★グリーンキーパー 柴田さんの話

今回の三重県グランドシニア、三重県女子オープンの会場となった三重カンツリークラブのグリーンキーパー、柴田博明さん(51歳)にお話を聞きました。
「三重CCのコース管理を担当するようになったのは4年半前です。三重県オープンが開催された後だったと思います。手掛けたのは、芝全体の活性化でした。刈り込みの回数を増やしたり、肥料を与えたり、ホールだけでなくホール間の美観なども考えていくと、現在もまだまだ途上中ですね。今回は、2つの大会が連日ありましたが、元々は去年行われる予定だったので、1年越し、というか、2年をかけて準備をして来たという思いです。とりわけ、今年2月からは慎重に管理しました。試合から逆算して管理していくのですが、今年は梅雨入りが早くて、心配もしましたけれど、まずまず予定通りに仕上がったとホッとしています。女子オープンのグリーンは10ちょっと、グランドシニアは天気が回復して11くらいのスピードが出たと思います」。