第3回三重県アマチュアゴルフ選手権競技
第3回三重県シニアゴルフ選手権競技
第3回三重県ミッドシニアゴルフ選手権競技
第4回三重県グランドシニアゴルフ選手権競技
2025年10月27日(月)・28日(火)
会場/西日本セブンスリーゴルフクラブ
アマチュア    7077yd、Par72
シニア      6724yd、Par72
ミッドシニア   6354yd、Par72
グランドシニア  5945yd、Par72
参加人数/
アマチュア(27日)   45名(うち欠場1名)
シニア(28日)     76名(うち欠場3名)
ミッドシニア(27日)  95名(うち欠場7名)
グランドシニア(28日) 68名(うち欠場5名)
天候/27日 晴れ、28日 晴れ時々曇り
県アマは、宮崎冬詩選手(CRC三重フェニックス)
県シニアは、祖父江哲也選手(リオフジワラCC)
県ミッドシニアは、井本覚選手(CRC三重フェニックス)
県グランドシニアは、鈴木茂選手(CRC白山ヴィレッジ)
2日間にわたり行われた三重県アマ、シニア、ミッドシニア、グランドシニアの4競技。会場の西日本セブンスリーゴルフクラブは風の強い2日間だった。グリーンコンディションも素晴らしく仕上げられていた。
◆県アマチュア◆
2オーバー74ストロークで並んだ宮崎冬詩選手(CRC三重フェニックス)と上村大和選手(CRC三重フェニックス)のプレーオフとなり、2ホール目に宮崎選手が勝利。2年ぶり2度目の優勝となった。
 

優勝
宮崎冬詩選手(CRC三重フェニックス)  74=37、37
プレーオフ2ホール目で勝負をつけた宮崎選手はアウト1組からスタートし、2バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの2オーバーでホールアウトした。「グリーンが仕上がっていて難しかったですね。4番パー3でOBが出て、ダブルボギー。風向きが全く読めなかった。そのあとはしのいでしのいでって感じでした」と振り返ったが、プレーオフでは、所属が同じ上村選手との戦いになった。1ホール目の第1打を右にOBとした宮崎選手は、「終わった」と思ったという。しかし、ピンの右4メートルに5オン、それをきっちりと沈めて、本人曰く「根性のボギー」で、上村選手のパットを待った。すると、上村選手が3パットのボギーとなってドロー、2ホール目に進んだのだ。2ホール目は2番パー4。ピン手前15メートルのエッジに運んだ宮崎選手はほぼまっすぐのバーディパットを1メートル弱にまで寄せた。上村選手がパーパットを外したのを見たあと、慎重にパーパットを沈め、勝負あり。50歳の宮崎選手が優勝に輝いた。
プレーオフの相手となった上村選手は研修会のメンバーでいつも一緒に回っている仲間。先輩が手本を見せた形だった。
宮崎選手は2年前の県アマ優勝前から続けているトレーニングは今も続けている。基礎体力を上げるためジムを利用したトレーニングだ。今の飛距離は250ヤードほど。「今日は風が強い中、よくできたと思う。ここは普段からよく回っているので、高麗のクセとかわかっている。それに、先日の中部ミッドアマで強烈に速いグリーンを経験したのも良かった」。今年は中部インタークラブ三重地区予選で69のベストスコアをマークしたほか、中部ミッドアマチュア6位で日本ミッドアマチュアに出場する。
 2位
上村大和選手(CRC三重フェニックス)  74=35、39
アウトからスタートし、前半出だしの1番パー5で1.5メートルにつけるバーディ発進をした。8番ボギーの後、9番パー4で上から7メートルを沈めてバウンスバック。後半は10番でOBからダブルボギー、15番バーディ、17番と18番をボギーという内容だった。「今日はドライバーはイマイチだったけど、アイアンとパットが良かった」とホールアウト後に話していたが、宮崎選手とのプレーオフとなり、気合を入れ直した。1番のティーショットは完璧にフェアウェイに、ピン奥に2オンして、誰の目にも上村選手に分があると思った。しかし、結果は1番、2番ともに3パット。絶好のチャンスを活かし切ることができなかった。
上村選手は小学生の頃から三重県ジュニアに出場していた。現在プロで活躍している発多ヤマト選手と同い年の25歳だ。松阪高から同志社大に進学、今は銀行に勤めながらゴルフを続けている。所属のCRC三重フェニックスでは今年もインタークラブメンバーとして三重地区予選に出場した。
 3位
岡田健太郎選手(CRCCRC三重白山GC) 75=36、39
アウトからスタート。1番で幸先良いバーディスタートをしたが、前半はイーブンパーの36。後半の11番でOBからダブルボギーにしてしまい、バーディがなかなか取れない流れの中、最終18番でようやくバーディを奪うことができた。「ここは相性もいいコースだったからもう少しスコアが出ると良かったなあと思います。今年は夏が良くなかったので、思い切ってクラブを変えたら、よくなってきました」と調子が上がってきたことにホッとしている様子だった。
三重県からこの春、高校は福井県の福井工大福井高に進学した。寮生活にもすっかり慣れてきたと岡田選手。
 来年はスウエーデンで開催のデフゴルフ世界大会に出場する
川嵜晃生選手(県立聾学高) 76=37、39
インの1組目で回った川嵜選手は76ストロークで5位だった。「風が強かったけど、2バーディが取れ、パーキープができました」と川嵜選手。取材はスマホに文字入力をして対応してくれる。小学生の頃から三重県ジュニアに出場し、徐々に腕を上げてきた。今年は中部ジュニアに出場した。そして、川嵜選手が今年あった嬉しい話を教えてくれた。8月に長野県で開催された「日本デフゴルフ選手権大会」の際に、2026年世界デフゴルフ選手権大会の日本代表選手選考会が行われ、そこで川嵜選手は2位で代表選手に。来年スウエーデンで行われる世界大会に出場することになったのだ。高校卒業後は就職が決まっているという川嵜選手が、世界の舞台でどんな活躍をするのか今から楽しみである。
 ◆県シニア◆
シニア2組目でスタートした祖父江哲也選手(リオフジワラCC)がイーブンパー72ストロークで首位に立ち、そのまま初優勝した。
優勝
祖父江哲也選手(リオフジワラCC) 72=35、37
2位とは4打差をつける圧勝だった。アウト1番でバンカーの左からの2打目が前方の木に当たる不運もありボギースタートだった。「ドライバーが左にばかり行ったので、途中からアゲンスト以外は3Wを使いました。それでフェアウェイがキープできて、パーオンも半分くらいできて良かったです」と祖父江選手。バーディは5番ロングで2メートル、7番ショートで下からの4メートルが入った。
現在52歳、20年ほど前にゴルフを始め、競技には10年前から出場するようになった。この県シニアは昨年初めて出場し、2回目。「今日は本当にできすぎです、ラッキーもありましたし」と謙遜した祖父江選手だが、所属のリオフジワラCCではインタークラブの選手である。
 2位
松本尚樹選手(三重CC)   76=41、35
76ストロークで並んだ4選手はマッチングスコアカード方式で順位が決定され、松本選手がトップ、2位入賞となった。アウトからスタートして、前半で3ボギー、1ダブルボギーの5オーバー。「右にも左にも曲がってしまって、なんともならなかった。ショットがバラバラでした」と挫けそうになったが、松本選手は「開き直って」後半でスイングを変えるという作戦に出た。「アップライトなのをちょっと横振りにしてみたんです。そしたら、芯に当たるようになって、バーディが取れたんです」と嬉しそう。松本選手は、前日の県アマに続いて今日は県シニアの出場だったが、さすがに疲れたようで、「実はね、最後にちょっと足が攣りかけたんですよ」とこっそり教えてくれた。52歳。
 3位
大川集選手(西日本777GC)  76=40、36
「普段よりもグリーンが速くてアジャストできなかったというか、パットが強く入ってしまって3パットやダブルボギーもありました。それでも後半は少しずつ慣れてきましたが、1メートルを2回外してしまったのが残念でした。ショットはうまく対応できたかなと思います」。
大河選手は、今年からインタークラブの選手として、経験を積んできた。今年の締めくくりとして3位入賞のご褒美が来た感じだ。
 ◆県ミッドシニア◆
3オーバー75ストロークで丹羽政次郎選手(六石GC)、栗田昌俊選手(CRC三重白山GC)、井本覚選手(CRC三重フェニックス)、今西弘幸選手(西日本777GC)、寺西克之選手(トーシンプリンスビルGC)の5選手が並んだ。丹羽選手は会場を出ていて棄権となり、残る4人でのプレーオフになった。勝負は3ホール目で井本選手が勝ち切った。
優勝
 井本覚選手(CRC三重フェニックス)  75=39、36 
インからスタートし、前半11番パー5で上から10メートルのロングパットを沈めてバーディとするなど、3バーディ、3ボギーのイーブンパーで折り返した。後半は3ボギー、ノーバーディの3オーバーだった。「今日は長いパットが入ったし、よく寄ってくれた。短いパットは外しましたけどね、久しぶりのセブンスリーだけど、良かったですわ」。
4人のプレーオフにな李、井本選手は常にフェアウェイをキープする正確なショットを放っていた。3ホール目となる1番パー5では、2打目をグリーン手前バンカーの手前に置き、そこからピン奥7メートルにオン。最初にパッティングした井本選手が、その長い下りパットをジャストタッチで沈め、大きなガッツポーズ。ロングパットの調子の良さをここでも発揮できての優勝だった。
68歳の井本選手は測量士で今も現役で活躍している。ゴルフは30歳くらいから真剣に始めた。4年前にいい夫婦ペアスクランブルゴルフ選手権(静岡県で決勝大会を開催)で全国優勝。今年、榊原ゴルフ倶楽部が閉場となったため、CRC三重フェニックスに所属を変えている。
 2位
今西弘幸選手(西日本777GC)  75=37、38
プレーオフ3ホール目、ピンの右下からの4メートルほどのバーディパットが惜しくも外れた今西選手。「あのラインは、ホントは入るんですよ。でも、少しだけ緩くなってしまった」とホームでの優勝を逃したことを悔しがった。75ストロークの本編に関しては、「パッティングが良かった。実は前日にクラブチャンピオン杯があって、負けちゃったんだよね。パッティングがダメだったから、今日はキャメロンからスパイダーに変えて望んだんです。それが功を奏したと思う」と話した。
 3位
寺西克之選手(トーシンプリンスビルGC) 75=37、38
プレーオフ1ホール目に、誰よりも飛ばした寺西選手は、2打目をグリーンエッジまで運び、ピン1メートルほどに寄せたのだが、そのパットは惜しくも外れ、ドローとなった。「あのパットを入れられなかったのが全てだね」と残念そうだった。
 ◆県グランドシニア◆
最終組でホールアウトした鈴木茂選手(CRC白山ヴィレッジ)が、それまでのスコアを2打上回る1アンダー71ストロークでホールアウトし、初優勝した。
優勝
鈴木茂選手(CRC白山ヴィレッジ)  71=36、35
イン最終組からのスタートだった。出だしの10番パー4で3パットのボギーの後、11番パー5で1メートルにつけバーディ、16番ショートでは3メートルを沈めるバーディを奪った。後半は1番でボギー、7番で12メートルの長いパットが入るバーディだった。「今日は全体に安定していた。セカンドもよく乗っていきました」と鈴木選手。現在72歳なので、堂々のエージシュート達成だった。エージシュートを初めて達成したのは4年前の68歳の時とか。ゴルフ歴45年、競技には12年前から出場するようになった。ただ、去年はこの大会にエントリーするも脊椎狭窄症が出てしまい、やむなくキャンセル。今回が初出場となった。日々の体つくりは自宅で軽いストレッチをしたりストレッチポールを腰に当てるケアをしているそうだ。
 2位
安達久夫選手(青山高原CC)  73=40、33
アウトからスタートして、5番でOBを打ちダブルボギーとボギーを2つで40の折り返しだった安達選手は、後半に素晴らしいゴルフを展開。14番パー4で残り125ヤードの第2打を9番アイアンで打つと、「フォローだった。手前にワンクッションしたのが見えた」球がなんとカップに吸い込まれた。ショットインイーグルを達成したのだ。「奥まで探しに行ったけどなくて、キャディさんが入ってますよ〜」と見つけてくれたのだとか。その後、16番ショートで7メートルの長いパットが「ころんと入っちゃった」とバーディ、後半3アンダーとして73ストロークでホールアウトした。アテストが済むとお風呂に入って、出てきたところで、「プレーオフがあるかも」と競技員から告げられ、「え〜、まあ、そうなったら靴だけ履き替えて出ますわ」とニコニコしていた。そして、幸い(?)プレーオフはなく、マッチングスコアカード方式により2位入賞が決まった。「先週の県シニアオープンでドライバーが引っ掛けたりひどかったから、1週間で頑張って調整しました。パッティングは寸止めばかりだったから、後半は少し強めに打って、それが入ってくれましたね」。72歳の安達選手は、今は津市ゴルフ協会の事務局長を務めている。
 3位
木下晶夫選手(ジャパンクラシックCC) 73=37、36
75歳の木下選手は、エージシュート達成、マッチングスコアカードで3位入賞となった。前半を1バーディ、2ボギー、後半を3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーでまとめた。「今日はドライバーが良かった」と振り返った木下選手は、今も230ヤードの飛距離を保つ。「週に2回はジムに行って筋トレやストレッチをしている。体の柔らかさは大事だからね」と日々の努力が飛距離につながっていると教えてくれた。
 最年長出場 87歳
梅津俊信(中日CC) 90=41、49
 83歳の2人はともにエージシュートを達成
森下郁夫選手(ジャパンクラシックCC)83=43、40
山川敬止選手(西日本セブンスリーGC)80=41、39
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