第36回三重県ジュニアゴルフ選手権競技
2025年5月6日(火・祝)
会場/中日カントリークラブ
距離と参加人数/
男子中学3年生〜高校3年生の部 6995yd・Par72、12名
女子中学3年生〜高校3年生の部 6193yd・Par72、8名
男子中学1・2年生の部 6193yd・Par72、7名
女子中学1・2年生の部 5905yd・Par72、7名(うち欠場1名)
男子小学生の部 5248yd・Par72、9名(うち欠場1名)
女子小学生の部 5248yd・Par72、8名
チャレンジの部 5248yd・Par72、8名
天候/雨
気温も低く、終日の雨。
小学生から高校生まで各部門で全力プレー。
三重県ジュニアゴルフ選手権競技の会場は今年から、中日カントリークラブに変更された。当日は夜半から冷たい雨が降り続いた。競技委員会はコースコンディションや天候の変化などを考慮し、7時30分のスタートを30分遅らせて、競技開始を8時に決定した。
スタートは全員が西コース1番からのワンウェイ方式を採用。男子中学3年生〜高校3年生の部を皮切りに、選手権の6部門とチャレンジの部が順次ティーオフしていった。
競技は乗用カートのセルフ、小学生の部とチャレンジの部はボランティアの父兄がカート係と見守り係を担当した。
表彰式では各部門の上位3名が表彰された。順位はタイが生じた場合、マッチングスコアカード方式により決定された。
<インタビュー>
◆男子中学3年生〜高校3年生の部◆
優勝
滝田詠夢選手(代々木高3年) 72=35、37
2位と7打差をつけて優勝したのが昨年の三重県アマで優勝した滝田選手だった。スタートからパーセーブを続け、8番で手前から5メートルのバーディパットを沈めた。後半は13番でバンカーの壁に刺さってしまいアンプレヤブルを宣言しダブルボギーとした。だが続く14番でピン奥5メートルからのバーディパットを決めてバウンスバックした。「全体としてはそこまで悪くなくてほとんどパーオンしました。雨の中でいいゴルフができたと思います」。志摩市在住の滝田選手は5月末に開催された三重県オープンではアマチュアの部で2位入賞している。また、5月中旬の中部アマチュアは9位タイで日本アマチュアと中部オープンの出場権を獲得した。通信制の代々木高校は中島啓太プロの母校でもある。
2位
北浦大暉選手(津田学園高3年) 79=38、41
7ボギーだった。「今日はショットが良くなくて、チャンスにつかず、バーディが一つも取れなかった」と上手くいかなかった1日を嘆いた。5月中旬の中部アマチュアは27位タイ、5月下旬の三重県オープンはアマチュアの部5位だった。
3位
川嵜晃生選手(県立聾学高3年) 81=41、40
6番パー3で5番アイアンでピン手前6メートルにつけバーディを奪った。「OBはなかったけれど、3パットが多かった。ダブルボギーが3つ。バーディは1つでした」。川嵜選手はスマホを使いながら取材にもしっかりと応じてくれる。5歳で始めたゴルフだったが、一旦辞めていて小学4年生で再開した。その頃から三重県ジュニアに出場してきて、今や高校3年生になった。去年の高2の時、半月板の手術を2回したのだとか。今大会は1年半ぶりの試合だった。
◆女子中学3年生〜高校3年生の部◆
優勝
清水莉理選手(員弁中3年) 73=37、36
3連覇を狙った井上選手を抑え、初優勝した清水選手は、この日バーディを4つ奪取。2メートルから5メートルのパッティングが決まった。「アプローチが寄らずに2メートルくらいのピンチでもパーセーブできたのが良かった」という清水選手の得意はパッティング。毎日自宅で練習を欠かさないそうだ。ゴルフは小学1年生から始め、毎日学校が終わると練習場に通う。300球を2時間くらいかけて打っている。いなべジュニアのメンバー。
2位
井上姫花選手(ECC学園高3年) 73=37、36
清水選手とのマッチングスコアカードは、16番から18番のスコアによって2位になった。井上選手の目からは涙が止まらなかった。「3連覇を狙っていたので、すごく悔しいです。17番で5メートルの長い上りのバーディが入って良かったんですが、18番でグリーン奥からのアプローチをミスしてしまってボギーにした。パーだったら、と思うと」と話して、また涙だった。
3位
木場冴乃選手(津田学園高3年) 76=35、41
「前半は悪いところもあったけど、まあ良かったです。7番で5メートルが入ってバーディでした。後半は、10番で右に曲げて、そこから耐えきれずダブルボギー、その後もボギーもダブルボギーもあって・・・。ショットが悪かったです」と残念そうだった。高3の今年、目標を聞くと、「ゴルフの質を落とさずに、勉強の質を上げることです。大学に行きたいので」とさらなる高みを目指していると教えてくれた。
◆男子中学1・2年生の部◆
優勝
市瀬空留選手(津市一身田中2年) 73=35、38
出だしの1番パー5で3打目の40ヤードを1メートルにつけてバーディを奪取した。その後は15番と16番で連続ボギーを打ち、1オーバーでホールアウトした。「今日はティーショットはまっすぐ行きました。セカンドも2メートルくらいについたりしたけど、そのチャンスを逃してしまうことが多かった。3番のパー3でバンカーから30センチに寄せてパーセーブできたのが一番良かったかな」と市瀬選手は振り返った。小学3年生の時、父親の練習について行って始めたゴルフ、小学4年生から津ジュニアに入って練習を続けてきた。5月中旬に開催された中部アマチュアは予選通過し61位タイ、三重県オープンはアマチュアの部19位だった。。今年の次の目標は「日本ジュニアに出たい」だ。
2位
山下蒼馬選手(亀山市中部中2年) 79=38、41
「前半はドライバーが曲がっていたけど、後半は曲がらなくなった。でもパットが入らなくてボギー列車になっちゃった」と山下選手。ゴルフは幼稚園から始め、小学4年生から亀山ジュニアに入っている。現在は2ヶ月に1度、横浜の西村プロにレッスンを受けていると教えてくれた。山下選手も5月中旬の中部アマチュアで予選を通過し74位タイ、三重県オープンはアマチュアの部23位だった。
3位
滝口 司選手(鈴鹿市天栄中1年) 80=42、38
「ドライバーが良かったけれど、セカンドの縦距離が合わなかった。アプローチもあまり良くなかった。後半の15番と16番は5メートルの長いパーパットが入って救われました」。昨年も3位だった。鈴鹿ジュニアのメンバー。
◆女子中学1・2年生の部◆
優勝
木下陽菜子選手(久居中2年) 71=34、37
4番、9番、12番と3つのバーディを奪取したが、最終18番パー4でダブルボギーとし、1アンダーでフィニッシュした。「最後のダブルボギーはティーショットが右にいって3打目がピンオーバー、2パットでした。もったいなかったけど、今日はノーボギーだったのは良かったと思います」。中学2年になり、身長も5センチくらい伸びて、今は160.2センチ。ドライバーの飛距離も220ヤードに伸びた。昨年の中部ジュニアで3位、日本ジュニアでも3位に入った。「今年は日本ジュニアで優勝したい」木下選手の目標は定まっている。
2位
西池望結選手(久居西中2年) 77=38、39
マッチングスコアカードにより2位入賞となった西池選手。「ドライバーが良かったけど、あとは調子が悪くて、バーディが2つしか取れなかった」。信藤選手と一緒に回り、2人は似たような内容だったのか、話を聞いていても、バーディが2つ、ダブルボギーもあって、スコアも一緒。1学年違うがとても仲良し。というのも、優勝の木下選手も含め、3人とも青山ジュニアのメンバーで日頃から一緒に練習している仲間なのだった。
3位
信藤 好選手(津市朝陽中1年) 77=38、39
西池選手と同じ組で回り、マッチングで3位になった。「ドライバーは良くて、全部フェアウェイだったけど、2打目の縦距離が合わなくて、アプローチもイメージが合わなかった。バーディは11番と17番でした」と、西池選手とお互いの内容を確認しあっていた。昨年は中部小学生で優勝した信藤選手、今年からは中学生の部での戦いとなる。
◆男子小学生の部◆
優勝
市瀬蓮来選手(津市一身田小6年) 79=40、39
昨年に続く連覇を達成した市瀬選手は、13番でグリーン横から20ヤードのアプローチをチップインバーディとした。「ティーショットは良くても、アイアンでパーオンできず、それでもアプローチで寄せてパーが取れました。アイアンは雨のせいか、ダフることが多かった。雨はあまり好きではないです」とちょっぴり残念そう。兄の空留選手と兄弟優勝となった。津ジュニアのメンバー。
2位
柳原悠人選手(三重大附属小4年) 79=36、43
「前半はショットが良くてパッティングも入っていたけれど、後半に崩れてしまいました」と全体を振り返った柳原選手だったが、3番、4番でどちらも3メートルいつけて連続バーディを奪取している。昨年はチャレンジの部に出場していたが、1年経った今大会では選手権の部に出場。堂々の2位に入った。青山ジュニアのメンバー。
3位
三井晴太選手(津市誠之小) 99=48、51
◆女子小学生の部◆
優勝
木下千陽選手(津市成美小6年) 85=45、40
「バーディはなし、ダブルボギーもあったけど、パーもたくさん取れました。いつもは89くらいの時が多いので、今日は良かったと思います」。女子中学1・2年生の部優勝の陽菜子選手は姉。
2位
酒徳玲衣選手(鈴鹿市椿小年) 86=42、44
3位
許田 愛選手(鈴鹿市白子小5年) 86=40、46
「取れるところで取れなかった。雨だったからか、2打目で乗せることができなかった。OBもあってトリプルしちゃって、残念でした」。